マスクロンダリングとパチンコ屋の自主規制について

中国から各国へのマスクの無償提供、通称マスク外交なるものが行われているのだが不良品があまりにも多く返品の憂き目にあっている。

https://www.bbc.com/japanese/52102319

タイでは必ず陰性になるPCR検査キット、必ず平熱を表示する赤外線体温計、不良品マスクの密輸で中国人2人が逮捕された。その数も圧倒的想像以上。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200417-00010002-finders-bus_all

またイギリスではこのような報道もある。最悪の場合死に至る危険がある人工呼吸器なんてあるか?

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200501-00010002-newsweek-int

各国から突き返されたマスクの箱をMADE IN TAIWANと印刷しなおし市場に再流出させている業者もいるとか。これをマスクロンダリングと呼ぶことにしよう。

各国からこれだけ批難されている中国。しかし日本で中国に突き返した等という報道を見たことがありますか?私が中国共産党の幹部なら世界中から突き返されたマスクは「決して文句を言わない優しい日本に輸出せよ、問題ない、だがしっかり稼げよ」と命じるでしょう。それだけ中国による愚民化政策・プロパガンダが浸透しているのだとしたら恐ろしさを超えて情けない。それだけハニートラップで弱みを握られている政治家・企業家が多いという事でしょうか。一階ではなく三階でもない方、いかがでしょう?

http://j.people.com.cn/n3/2020/0302/c94474-9663786.html

このネットユーザーの書き込みが架空の物(中国の世論誘導)であることを祈りたい。

ただし事実として、4月28日までに中国は日本にマスク1307万1745枚、防護服19万5350着、防護手袋18万5000セット、消毒液2万5750本、手術服1万着、防護用靴カバー5万セット、使い捨て医療用キャップ5万枚、防護マスク2万枚、防護ゴーグル2万個、検査機器10台、PCR検査キット1万2500個を寄贈したと同じく人民日報日本語版に掲載されている注1。安いマスクには手を出さない方がいいだろう。

そうそう。愚民化政策といえば、お隣韓国では1970年代に愚民化政策だと非難されパチンコが禁止されています。それなのにパチ屋の自主規制において文句を言ってる芸能人や著名人が多いのは理解できません。さすがに学者はいませんでしたねこの件は。韓国ですら国民がバカになると早々に禁止したパチンコなど根絶あるのみです。害以外の何物でもありません。というのは以前、えんえんと書かせていただきましたのでここでは触れませんが、知らないくせに喋るなと言いたい。え、私?この件に関しては堂々と発言する知識と立場と権利があります。なんなら「この際パチンコ業界をいかに根絶させるかの有識者会議」に呼んで頂いたとしたら自腹で交通費払ってでも参加致します。吉村知事、そのような機会がありましたらぜひお願いします。

三日月知事。ご存知のようにパチ屋は風営法で規制できます。毎日11時~15時までの営業しか滋賀県では認めないとすれば設備投資回収が困難になるので有効です。ギャンブル依存症も減るし注2警察の天下り先も減ってお得です。脱税も減る。またパチ屋に行けなくて時間を余すバカどもがまともに働いたり、ダブルワーク始めたりと生産性向上においても有効。ただしご自身においては夜道に気を付けなくてはなりません。

 

おしまい

 

注1 ・・・ もしこのようなPCR検査キットを政府が使用していれば政権は間違いなく潰れているでしょう。PCR検査をやれやれとしつこく追及していた某TV局や野党議員の目的が知れる話題でした。そもそもPCR検査より必要なのは抗体検査です。同様に感染者数より人口当りの死者数が重要です。

注2 ・・・ そもそもカジノと同列に考えるのは筋違いです。素人の意見。当たりまでのシステムの複雑性、演出性、物語性、近隣性はシンプルなルーレットやスロットなど足元にも及ばない射幸心と中毒性をあらかじめ計算して設計されているのだから「中毒性を煽る計画性」が桁違いなのです。なのでわざわざくだらんルーレットや退屈過ぎるスロットなんぞ遠方まで出かけてまでやる訳がない。あんな幼稚なものは一回やれば充分。面白くもなんともないのだ。カードはバカでは勝てないと悟って近寄らないだろう。そもそもカジノは大金を動かすもの。小銭を動かす庶民には縁遠い。と書いてたら本が一冊書けそうなのでこれ以上は止めておく。

まあまあドラム上達しました!?

 オオカミが来たぞ~。ガオ~。北朝鮮、そう来たか。ま、でも結果は変わるまい。

 それはそうとワイドショーは相変わらず何が言いたいのか解らない。あまりにもデータに基づいてない会話ばかりである。でも出演者の知識では無理もない話だ。いつまでこのような放送を地上波で許容しなければならないのだろう。報道関係者にはこれを機会にもっと取材を深めていただきたいと切に思う。ということで何を頼ればいいかというなら最近の僕のチェック項目は藤原かずえさんのツイッター。よろしければご参考に。 https://twitter.com/kazue_fgeewara

 最近気の付いたことをつらつらと書いてみよう。各国の感染者数と死亡者数で不思議なのはフランスとイタリアであれだけ強硬な策でロックダウンしているに関わらず感染者数が横ばいになっていない。グラフで見ると規制が緩いスウェーデンや日本と変わらない曲線を辿っている。つまりロックダウンより生活様式の方が重要ではないかという仮説がたつ。ちなみにスウェーデンの死者数が急激に伸びたのは死生観の違いで延命治療を良しとしないお国柄なので一緒にしてはいけない。日本の清潔好きはロックダウンに勝るのか、新型コロナの型が弱いのかは謎であるが。データは https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/country_count.html より参照。

 それとYoutubeで時間を持て余した辛坊治郎氏が脇浜紀子元読売TVアナウンサーと子供向けの英会話教室をやっているのだが最新では序数について公開している。序数ってなんぞや。one two three four …(つづり大丈夫か?)ではなくて、first second third fourth fifth…(合ってるのか?)というように中学校で習ったと思うけどすっかり発音は忘れ去っていた序数。この最後に付ける「th」なのだが自分でも発音してみると実に唾がよく飛ぶ(笑)。この言語の差は飛沫感染に大きいとみた。とはいえ日本語でもコロナ後の生活様式で居酒屋での大声とバカ笑いは控えた方がいい。動画はこちら https://www.youtube.com/watch?v=thaGHaYLngc

 さらに怪情報を一つ。フランスで昨年12月の患者の残されていた検体から新型コロナウイルスの陽性反応が出たという。つまり武漢でのパンデミックよりも先に海外に流失していた証拠である。僕の古くからの友人が何年か前から京都でタクシーの運転手をやっているのだがこの間こんなことを言っていた。「去年の秋口からタクシー仲間の間で花粉症というか微熱を訴える奴が多くてさ、毎年そんなことないから不思議やってんけどと今にして思うと・・・」。確かに京都の感染者数は滋賀の人口と比例するとおかしくは無い。しかし海外観光客との接触比率を考えると圧倒的に少ない。死者数を全国的に比べてもかなり少ない。つまり京都市民はただちに抗体検査を実施するべきです。知らぬが仏。になるかは解りませんが日本の希望の光になるやもしれません。引用はここ https://www.cnn.co.jp/world/35153330.html

 それと都市部では大企業、特にIT関係なんかは在宅で充分仕事できるのに今まで高額な家賃を払い事務所を確保していた。知り合いにも常時ハワイでテレワークやってる奴もいて、この期に及んでまだ家賃を払うってこれ意味あるの?またトレーニングジムの一部ではオンライントレーニングを始めていて、終息しても十分採算獲れるじゃんとそっちに移行していこうとしているジム経営者も出だしている。学習塾もしかりではないだろうか。考えようによっては宅配の飲食業も増えるかもしれない。良い方向に多様性が増えるのはビジネスチャンスの広がりでもあるが、経営者にとってはここが勝負所。出来る出来ないではなくやるしかないのである。といっても誰でもそう思っているよね(笑)。

 ちなみに昨年末にスチュワート・コープランド目指して買ったローランドV-DRUMS PD-1。この機会にまあまあ叩けるようになってきましたとはいえ、こんなことやってる場合か!お前は!っていうね。

 

おしまい

オオカミが来たぞ~

 早くて本日、ここ1週間で北朝鮮から重大発表があるという事を言及しておきます。

 これが当たれば高英起さん、辺真一さんより私の情報の方が早いといえますし、彼らの情報源が××経由だという事が逆算できます。とっくに××状態だが、まさか××が原因でそうなったとはさすがに発表できないので現在それなりのシナリオを書いている。父親と同じく注1列車移動中の心臓発作は没になったようだが。米中はもう既定の対応を準備している。個人的には5/4と予想。日頃は政治、経済、自動車産業界において「なんでそこまで知ってんの?」とあらゆる人脈と情報網を張り巡らせている私である。まさにバジリスクの世界に生きているから当然である。しかしみなさん、真に受けないで下さいね(笑)。

おしまい

注1 ・・・ 父親の死因も作られたものだと言われている。実はとっくに別の理由で亡くなっていた。祖父の時もそうだった。北の闇は深い。だが真実が明らかになることは無い。

北斗の文句は俺に言え!!コロナの文句は誰に言ったらいい!?

 これは政府批判でも何でもない事を最初にお断りしておきます。しいて言えば私たち自身に対しての批判です。長いんで面倒だろうけど私の友人やお客様のご子息の方々、学校も休みだろうから特に中高生の皆さんには読んで頂きたい。

3/7、松井大阪市長は他野党の政府批判について聞かれるとこう述べた。

「あのー、もう無責任な立民とか、国民とか、共産とか、そういう野党の皆さんは、そう言う資格ないと思います」

「今年の1月2月、コロナ危機が迫る中で、彼らは桜と森友、そこの話ばっかりやってたわけですから」「もうとにかくね、黙っといてもらいたい。ちょっとの間、彼らこそ、閉じこもっといてもらいたい」

「われわれ行政預かってるんで。コロナの被害にあってる人をサポートする実務の世界にいるんでね。選挙目当てのパフォーマンスしてる彼らこそ、閉じこもっといて。出てこないで、ややこしい」

 その通り。だがその前に大前提の話をしなければならない。国会議員は選良と呼ばれている。選挙によって私たちが選んでいるからだ。つまり国への私たちの代弁者である。だから代議士とも呼ぶ。イコール彼らの支持者はコロナ危機より森友・桜の方が大事だったのだろうか?そんなはずはないだろう。野党の支持者は当選させたそれら野党議員たちに対して文句を言わなければならない。彼らはいったい何の為に国会議員をやっているのかという事をこれを機会として僕たちが考えを改める必要がある(与党議員にも同様に当然だ)。

 これは以前にも触れたがオウム地下鉄サリン事件にも全く同じことが言える。またしても繰り返したのだ。世界で初めてバイオテロが行われた国であるはずの我が国は、必要な分析と対処法・危機管理体制がまるで不十分だったことをコロナショックで露呈させた。学習能力がないのかと言わざるを得なく、これもこれを期に危機対応法・マニュアルを見直すべきである。だが結果論として見直せる能力のある選民を選んで来なかったという話である。

 さらにここにも同じ問題はある。今回の経済対策108兆円規模という複雑怪奇な数字も解説しておこう注1

 その前に昨年10月の消費増税後に景気がどうなったかを確認しておくと10~12月期のGDP前期比は年率換算で▲7.1%であった。GDPは国内総生産といって簡単にいうとこの期間に日本人が全員でいくら儲けたかということである。つまり前期より7.1%儲けが減ったという事だ。1年間のGDPが日本は約500兆円だから7.1%というと年率だと35兆円減ったことになる。年収だと一人当たり約50万円減ったと思えばいい。因みに東日本大震災の時が▲5.5%。前回の5%から8%の消費増税の時で▲7.4%。リーマンショックの時が2009年1~3月期で▲17.7%で近年で最悪だったのだが今回は近年で4番目に悪い状態である。2%増税したとはいえ35兆円分の税収が下がるわけだし、だいたい増税すると元の健康体に戻るまで2年くらいかかるから結局税収はたいして増えないというのが常識だ。なのになぜ増税するのかという話も今は横に置いておこう。問題はこの▲7.1%にコロナは含まれていないという事である。GW前後にはこの1~3月期のGDPが発表されるのだがおそらくリーマンの時より悪くなっているだろうから▲10%前後と発表されるだろう(因みに4~6期は▲20%くらいかと予想)。

 この前提をおさらいしてここからが本題です。経済が悪くなると失業者が増え、社会不安が増し、自殺者が増える。このことから国を預かる政府は経済的に何がしかの対策を講じねばなりません。これは現代の世界中のどんな天才がどう考えても2つしかないのが事実です。金融政策と財政政策です。これはお金をどれだけ刷るかっていうのと配るかっていう、これだけ。長くなるのですっ飛ばして結論だけ言うと世界的にはリーマンのあとお金を日本の増やし方に比べ2.5倍ほど増やし大きく配りましたが、日本はあまり増やさずに、わずかに配ったことで諸外国より景気が回復するのに2~3年遅れました。国民は余計に2~3年苦しんだのです。失業率と自殺者数の相関率はめちゃくちゃ高く、自殺者がこれくらい増えるであろうというのは計算で解っていたにもかかわらず手を打たなかった。仮に計算が間違っていたとしたら素人の計算です。日本の最高学府東大法学部卒の財務省のお偉さんともあろう方々が、です。これにも理由は多々ありますがこれも横に置いときます。さらに言えば政治家の皆さんは「そんなに苦しんでたの?」ってレベルの認識でした。

 さて今回はどうするのか。世界は軒並み対GDP比5~10%の財政出動を明言しています。日本政府の今回の発表によると108兆円と報道されています。しかしこの内訳は税金や年金の支払いの猶予、無利子の貸付その他を合算した金額で「これも含めて発表するのは反則ちゃうんか?」という内容です。これは粗利と売り上げをごっちゃに発表したという、僕からすると椅子から転げ落ちるようなレベルの話です。昔から財政出動で実際に新規にお金を配ることをなぜか「真水」と呼ばれています。これは今回39.5兆円と報道されています。しかし昨年末の未執行分の補正予算(消費増税対策)が10兆円、39-10で29兆円が今回の真水と言われていますがこれも一般会計と特別会計に分かれているので17兆円くらいじゃないかなというのが予想です。今回国債発行額が16兆円で大体毎回国債発行額と真水は同じということからの予想です。500兆円のGDP比でいうと3%くらいです。これを基に計算すると半年後の失業率は80万人くらい増えるので4%くらいになるのではないでしょうか注2

 ここで予想されるGDPマイナス分をGDPギャップ(赤字額)と言いますがそれを埋めるのが真水の本質であり、真水=マイナス粗利を補填する額というのが基本なので、恐らく▲10%の経済成長率だと500兆の10%で50兆、真水は50兆円無いといけないと思います。さすがにこの国難において財務省も小出しの発表にしているとは思いますが、随時増額していってくれれば問題はありません(追加の補正予算)。ですがここがポイントです。毎回こういう場合外国はお金を刷っています。日本は刷りません。これで為替相場が円高になりすぎて毎回悲惨なことになっている点です。先ほども述べましたが日本銀行はお金を刷りたくない性質があります。理由は長くなるので飛ばしますが、正解は金融政策と財政政策はバランスが重要、海外が増やした通貨量に比例してこちらも印刷しなきゃいけないってことです。1ドル110円程度を維持しなければ国内需要で潤っても輸出入で損したら意味ないでしょって話です。マンデルフレミングの法則くらいは高校生でも聞いたことがあると思います。もちろん財務省も知っています。だけど毎回やらない。だから私たちは財務省に目を光らせていなければなりません。彼らはこの期に及んでも個人収入が減らないのでピンと来ないんでしょうか。頭で解っていながら現場の空気感や苦しみが身体で理解できず切実さが解らない。公務員の限界、これは仕方ない事です。僕もその立場ならそうなるかも知れません。だからこそ選民である政治家、代議士が目を光らさせておかなければならないのですがその眼を持っていない政治家ばかりなのです注3。これは私たちの選び方が悪いと言わざるを得ません。今回のコロナを機にこの選民を選ぶという制度の仕組み自体を見直さなくてはいけません(テストで合格しないと立候補できないとか他にも多々ある)。もう一度言っておきますが、今回の何倍もの毒性のウイルスは何年後かに確実に中国から再び蔓延するはずです(中国からって言っちゃってますよ(笑))。その時はこのような事にならないような備えが必要です(危機管理)。私たちは毎回そんなに間抜けであってはならない。あくまで政治家も官僚も私たちが使う側の人間であることを認識しておくべきです。その為に税金を払っているのです。

 そもそもこの国には国民を守るという概念が憲法にはありません(それが証拠に要請しか出来ないでしょ、嘘だと思えば深く読み込んでみればいい)。それが毎回毎回繰り返しとなっています。残念で信じられないだろうけど自分で身を守るしかないのがこの国の真の姿なのです。私たちを守らない憲法の改正はただちに必要であり、反対を唱える人はもう少し実務の世界を見ていただく必要がある。個々が依存体質を止めないとこの国の堕落は止まらないと思う。

 コロナの文句は自分に言え!!(中国に損害賠償を請求するかしないかは横に置いておく)

 

おしまい

 

 

 

 

注1 ・・・ 経済は人の生き死にを左右するからである。だからこそマクロ経済学は中高学生時点で学習しておくべき学問。しかし今回を機に日本ではアホ扱い、阻害されていた感のあるマクロ経済学がこの国にも浸透してくれるといい。経済学的には未来のベーシックインカムの実験モデルもなされると転んでもただでは起きぬということでいいかも知れない。転んでもただでは起きない。いい言葉だな。

注2 ・・・ これらの数字の計算は財務省から3回殺しても殺したりない男と言われた元大蔵省官僚の高橋洋一さんの計算を元にしています。この方の景気予想は80%くらいの的中率があります。

注3 ・・・ 大阪の吉村知事は凄いと思う。政治家はこういう人ばかりであってほしい。その真逆の代表が兵庫と愛知と東京の知事である。悲惨なくらい酷い。

「Fukushima50」と「燃えよ剣」その2

 若いころの私が影響を受けたといえばジム・モリソン、花の慶次、蒼天の拳他とろくでもないものばかりよく集めたなという中で「燃えよ剣」土方歳三もそうである。20代前半に上司から読めと言われて強制的に読まされたのが司馬遼太郎の「燃えよ剣」。それまで本は漫画以外は殆ど読んだことは無かったのにこれは読めた。何より面白く「新撰組血風録」も自ら読んだ。当時、武田鉄矢の影響だろうか僕たち世代間では司馬先生の「竜馬がゆく」や小山ゆう先生の「おーい!竜馬」を読むことが流行っていたように思う。だが僕は今でも読んでいない。おそらくこの頃に無意識に付いた敵対意識がそうさせるのだろう(笑)。今夏、その「燃えよ剣」が岡田准一を主演に公開される。コロナを別にして傑作と言えるこの原作が映画として無事に出来上がるのか心配だが、「燃えよ剣」はその後自身に大きな影響を与えることになる。つまり上司は良い手を打ったのだ。

 ちなみに「燃えよ剣」は土方歳三を主人公にした小説である。新撰組を立ち上げ五稜郭で闘死するまでを描いたものだ。見どころはいくつもあるが最も興味深く読んだのが新撰組の法、局中法度書。岡田主演の土方歳三が独自に考えた鉄の掟。5条からなる。

一 士道に背くまじきこと 二 局を脱することを許さず 三 勝手に金策すべからず 四 勝手に訴訟取扱うべからず 五 私の死闘をゆるさず 幾夜を徹して削りに削ってこの五か条。それぞれに細則がある。

 そのなかに妙な一文がある。これこそ新撰組隊士に筋金を入れるものだ、と歳三は信じた。とある。「もし隊士が、公務によらずして町で隊外の者と争い」というものである。沖田総司との会話にて。

 「敵と刃を交わし、敵を傷つけ、しかも仕留め切らずに逃した場合」「その場合どうなります」「切腹」と歳三は言った。沖田は笑った。「それは酷だ。すでに敵を傷つけただけでも手柄じゃないですか。逃すこともあるでしょう。逃しちゃ切腹というのは酷すぎますよ」「されば必死で闘うようになる」「しかしせっかくご苦心の作ですが、藪蛇にもなりますぜ。隊士にすれば敵を切って逃すよりも、切らずにこっちが逃げたほうが身のためということになる」「それも切腹だ」「はあ?」「第一条、士道に背くまじきこと」「なるほど」。隊士にすれば一たん白刃を抜いた以上踏み込んで踏み込んで敵を倒すしか後がない。「それが嫌なら?」「切腹」「臆病な奴は隊が恐ろしくなって逃げだしたくなるでしょう」「それも第二条により切腹」

 若い血気盛んな隊士には身震いするかの如く結束がもたらせられたという。当然脱走者も出た。当然斬られた。

 この痛烈な空気感を取り入れていたのが当時の属していた会社である。そんな社風なので出来ない奴は去るしかなかった。今のご時世なら考えられないが僕はむしろ楽しんでいた。会社に不満を持ったことも無かった。不満があれば辞めればいいだけの話だ。僕はそんな緊張感が好きだった。ライバル会社と商談でラップして決めきれなければ切腹。1日出勤してまともな利益を会社に与えられなかったら切腹。真面目にそう信じ込んで過ごしていたのだ。土方に殺される。それは本を勧めた上司である。しかし当然の如くこの会社は以後何回か従業員家族から訴訟を起こされる。それを経たのか今では従業員第一の優しい会社となっている。だが相変わらず一人当たりの生産性は業界中ずば抜けて高い。余談だがその上司は今ではその社の社長である。例えば現代において飛ぶ鳥を落とすキーエンスなんかもそんな感じではないだろうか。同じ思想が根底にある気がする。

 それはさておき、当時の僕には真剣さが全くなかったのだと今なら思える。もちろん、自分では真剣にやっているつもりであるが、命がけで仕事をするってことではなかった。あのままでは到底駄目だった。今でもやれているかは別にして、大した成果もなく、それについて疑問も感じないか、なぜ出来ないかを棚上げしたまま保留癖がついているというような優柔不断で自信の持てない生涯になっていたと思う。一冊の本は効果的だったと言わざるを得ない。

 普通に考えて「燃えよ剣」の映画化は難しい。「るろうに剣心」みたいに3部作くらいが妥当だ。岡田准一がすごい才能の俳優というのは解っている。だがそもそも岡田准一に土方が務まるのか。狂気がない。そして沖田総司。山田涼介。この映画の最重要役。本当は東山紀之みたいな眼の役者じゃないといけない気がする。だが東山は歳を取りすぎている。予告編観てたら凡庸な予感がする。ど素人と言われようが私が作りたい。

 

 

おしまい